上野界隈とハンマースホイ展



美術館を訪ねるなぞ、つきあいで出かけたことはあったけれど、自分から出かけようと思ったのはもしかしたら初めてかもしれない。とにかく仕事のことを少しでも忘れられたらということからでしょうか。
上野の国立西洋美術館で開催されている「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展に奥方と出かけてきました。7日で終了しますので、駆け込み状態です。
背を向けた若い女性のいる室内
人物が描かれているのに単なる静物画のようにも感じられ、物も人もいないのに今そこに人のいる気配が感じられる。静そのものなのだけれど、光と湿り気を帯びた空気が感じられて時が流れているような・・・なんとも表現しにくい空間でした。ですが、こんな場所こそが安らげるという想いがあるのは、今置かれている立場の反動であって、また環境が変われば見方も違ってくるのかもしれない。不思議な体験をしました。

美術館を出ると、銀杏の黄色がモノトーン調に慣れた目に飛び込みます。しばし上野公園から不忍池近辺を散策。今日は寒くなりそうな話でしたが、風もなく穏やかでむしろ暖かさを感じられました。現実にかえって子供らへの土産物を探し、松坂屋で見つけた泉屋のクッキーを購入しました。
私にとってクッキーは泉屋の「リングターツ」こそが原点なのです(笑)。

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