中波の愉しみ

安住紳一郎の日曜天国」にて、ゲストは身内のTBS職員。ずいぶん経費節減かぁと一瞬思ったが、それが送信所所長となると、へたれハムの端くれだからぐいと引き込まれた。
AMラジオは東京タワーではなく、各地の送信所から電波が送られる。文化放送は埼玉県川口市、ニッポン放送は千葉県木更津市、NHKは埼玉県久喜市といったあんばい。すみません、TBSのことすっかり忘れてました。埼玉県戸田市だったんだ。そういえば、アマチュア無線の免許をとって知人以外で初めてQSOしたのは戸田市の局だったかと思う。めちゃくちゃ興奮した。
1978年に周波数が10kHzステップから9kHzステップに切り替わった話などは、当日の深夜にドキドキしながら待っていたが、なんかあっけなくて拍子抜けしたことも懐かしく思い出された。ループアンテナを自作して、名古屋や大阪の局に合わせ、関東でメジャーになる前の鶴瓶師匠や兵藤ゆきの番組に聴き入ったり、同じ番組を放送時間の違う地方局に合わせて二度聴きするなどのしょうもないことをやっていた。鉄道マニアが時刻表を読むことで、まだ観ぬ地を訪れる疑似体験をするように、地方局のかすかな信号に耳を凝らしていた。今では民家や工場、電子機器が増えたことによるノイズ源だらけの環境では、こういったこともまず無理かもしれない。

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